朝のラジオ − 「日本にー、楽土をー、出現せしめんとー、」 ((((((;゜Д゜))))))

仕事に汚染される前の頭で本が読みたいと思い、早起きを決意。


で、今朝 5:25。タイマーをセットしてあったのでラジオのスイッチがはいった。
「あ、そんな時間か。」と思いつつ、聞こえてきたのは演説調でうったえかける男の切実な大声。
「われわれはー、日本にー、楽土をー、出現せしめんとー、」


人の集まったところでやってるらしく、時折、観客の拍手や賛成の声などがはいる。


・・・ 絶句。なんですか、これは。((((((;゜Д゜))))))


まず考えたのは、電波ジャック。政治セクトとかそういうイデオロギー系の人たちにラジオがのっとられちゃったんじゃないかと。だってそういう口調なんだもん。大学でイデオロギー系の人たちが拡声器もってがなりたててるときのような。思わず聞き入ってしまった。


で、実際には、宗教団体系の放送だということが判明。その名も「ラジオライブラリー 新・○○革命」。テレビこわれて以来、AMラジオ聞いてることが多いけど、なんかやたらとこの団体のCMが多いことに気がついてはいた。


それでも、普通の時間にやってるCMの内容は「親を大切にしよう」とかの他愛ないものなので気にもとめていなかったが、「日本に楽土を出現せしめんと」はちょっと・・・。


何でもメディアにのるっていうのは自由でいいよねって思う反面、そういうのは内輪だけでやっててちょうだいよとも思う。


そこで考えてみるんだけど、やっぱこの番組のまずいところは、演説調だということじゃないかと思った。内輪の連帯感を強めるにはいいかもしれないが、布教には不向きだ。まず一般のひとはひくから。だいたい、自分の信じているものがすべてで、他はニセモノって信じちゃう視野の狭さがいやだ。熟考する努力を放棄してしまった人にあつく訴えかけられても、って思う。


これが、たとえば聖書の朗読(それも静かな)だったら、ここまでの拒否感はおぼえないんじゃないか。


もちろん、イメージの問題もある。政治にまでくいこんでいるとはいえ、その宗教団体のことを私は結局カルトだと思っているみたい。だから「なに電波つかってんだよ」って反感を覚える。一方、聖書を信奉するカルトだってたくさんあるのに、「聖書」自体は無害と思っているから、聖書の朗読(ただし静かな)だったら、そこまでの押しつけられ感がないんだろう。