『ストレスの海』という新作落語
10/26、春風亭昇太の新作落語を見に行ってきて笑った。タイトルは「ストレスの海」で、すがすがしい不条理落語。「不条理」と「すがすがしさ」が結びつくのが新鮮で爽快だった。
登場人物は夫婦で、構成はこんな感じ。
- 奥さん、ストレスのおそろしさを本で知り、旦那のことが心配になる
- 家で寝ている旦那。その旦那に「ねー、ストレスない?ストレスない?」ってちょっかいかける奥さん
- 寝ているところを起こされた旦那は当然不機嫌。
- 奥さん「あ!イライラして眠れないって言ってるわ!大変!ストレスの兆候だわ!」(自分が起こしたのに)
- 奥さん「ねえ、ストレスは怖いのよ、ストレスには行楽がいいんですって!行楽、行楽、行楽につれてってー、つれてってー」
- 海。夫婦二人、沖のほうまでゴムボートで漕ぎ出す。リラックスするが、古いゴムボートなので穴があき、沈みはじめる。奥さん、旦那を海へほっぽりだして「あなた、ちゃんとついてきなさい!」っつって自分だけ、半死半生でゴムボートで帰還。
- 旦那の葬式の場面。「まだお若いのにどうして・・・」と声をつまらせる参列者。
- 「えぇ、ストレスで」と答える奥さん。
よくできてるなー。
BS笑点もみてるけど、春風亭昇太があんなにおもしろいと知ったのは今回はじめてでした。収穫、収穫。
あと、うちの両親も実はこんな感じです。お父さんが稼ぎ頭なのに、おかあさんが不条理な威張り方をしている。昨日もお父さんが買ってきたワッフルを「お父さん、糖尿予備軍なんだからダメっ!!」ってとりあげて自分でむしゃむしゃ食べていた。お父さん、稼いでるのに。ワッフル一枚食べられないなんて。そしてお父さんはワッフルの代わりに、ナントカ値を下げるのにいいとかいわれている生たまねぎの酢漬けをあてがわれてそれをかなしそうに食べているのでした。昨晩のはなし。