久々の晴れだ。東山まで散歩にいこう。で、お茶を飲んでこよう。



そろそろ花見の季節で、この時期になると、また、落語の花見ネタがききたくなる。
長屋の花見」や「花見のあだ討ち」など。



来週から中国に行くので、その準備をしながら「花見のあだ討ち」をきいている。よくできているなぁとあらためて感心した。



あらすじはこういうもの。マルチスレッド風にすすんでいく話です。3つスレッドがあって、最後にjoin。


  • 仲間どうしで花見に何かおもしろい趣向をしよう、と決める。
  • じゃああだ討ちをやって花見客をはらはらさせて、いざ殺されるってときに「趣向でした」ってばらして客と一緒にもりあがろう。
  • 仲間が3組に分かれる。敵討ちする組と、敵討ちされる人と、仲裁にわってはいる人と。
  • また、敵討ち組は、花見場所に向かう途中、侍に対して粗相をして、あやうく斬られそうになる。「いまから敵討ちに向かう途中」と状況を説明すると、侍は、今の世に見上げた根性とほめてくれて、ようやく解放される。
  • 花見場所では敵役が待ちくたびれてる。そこへ、やっと敵討ち組到着。立ち回りを始めるが、仲裁役がなかなかこない。
  • それもそのはず、仲裁役は、花見場所に向かう途中、知人にあって昼から飲んでしまって、もう趣向のことなんかどうでもよくなっていた。「おれ、行かない。あとは残りのやつらでうまくやるだろう。」
  • 立ち回りにも疲れてきて、でも観客ははやしたてるし立ち回りをやめるわけにもいかない。どうしようと思っているときに、途中にあった侍が。まさか趣向だとは知らない侍:「今のところ勝負は五分だ。助太刀するぞ。」
  • 敵討ち組・敵役「勝負は五分でも肝心の六部(=巡礼者のこと。仲介役は巡礼者姿で仲介する計画だった)がまだでして」で、逃げだす。

落語って季節感があるからよくて、去年の暮れ、友達と居酒屋で飲んでてお手洗いにいったら、お手洗いの中で可楽の「掛取り」がかかってて感涙した。でもその友達は別に落語友達ではないので、感激は自分ひとりの胸に秘めておいた。