日本語シソーラスを買った


日本語のシソーラスを買いました。1万5千円はイタイ (>_<) 出費ですが、その価値はあります。
これが一人の仕事だというから驚き。偉業です。脱帽です。
著者の山口翼(たすく)さんに感謝です。


日本語大シソーラス―類語検索大辞典―

日本語大シソーラス―類語検索大辞典―


確かに、英語圏で教育うけたとき、辞書とシソーラスを使うのがセットで使うのが当たり前になっていました。なぜかというと、それは英語の文章作法のようなもので、何か書くとき同じ単語を繰り返して使うよりは、同義語をつかって豊富な語彙で書かれたものの方が文章がエレガントだとされるからです。


で、最近わたしはアメリカ短編小説の翻訳もやっているので、ピッタリした言葉を探りあてるのにこの日本語シソーラス武装というわけ。


日本にはシソーラスに似たものとして類語辞典がありますが、これは私が求めているものとはちょっと違うんだな。言葉の使い分け方に焦点があてられていたりするので、同義語を探すといいう目的にはちょっとあわない。

でもちょっと注意


そういうわけでこの「日本語のシソーラス」、とっても助かっているのですが、使うときに注意しないといけないことがあります。それは「同音異義語」のチェックが甘いということ。誤用がそのまま載っています。ですから、少しでも「あれ?」と思ったら、国語辞典などで確認することをおすすめします。


たとえば・・・
このシソーラスで「お褒めに預かる」「会場が湧く」という記載を見つけましたが、それぞれ、正しくは「お褒めに与る」「会場が沸く」です。


「お褒めにあずかる」の「あずかる」については、3つの辞典を見てみました。
広辞苑(岩波) → 「与る」
大辞泉小学館) → 「与る」
大辞林三省堂) → 「与る」
この結果、お褒めに「預かる」とするのは、誤運用か、まれな運用なのだと思います。